児童精神科
池上おひさまクリニック児童精神科の特徴
精神科専門医による診察
15年以上「こどものこころ」について診察している院長が、幼児から青年期の子どものこころに寄り添います。
漢方薬など様々な選択肢
症状に応じて、コンサータ・漢方薬による治療や、カウンセリング先のご紹介など適切な治療をご提供いたします。
オンライン診療にも対応
2回目以降の診察では、オンラインでの診察も可能です。遠方にお住まいの方でもご利用いただけます。
児童精神科について
当院の児童精神科の対象年齢は、中学1年生から高校3年生までの方を対象としています。
生活や学業、登校での悩みなどの相談をお受けしております。また、育児やお子さんの生活や学業に関しての養育者様のご負担も大きいと思います。
当院で提供できる医療には限界がありますが、お子さんを取り巻く環境に対する適切な支援とアプローチにより、お子さんの健やかな発育と心身の成長をサポートしていきたいと思っております。
一般的な精神科薬物治療に加えて、漢方薬での治療や、これまで処方されていた薬剤の減量や調整、心理療法や保健指導などを幅広く診療しております。
心理検査やカウンセリングにつきましては診察で医師が必要であると判断した場合に市区町村のセンターか民間のカウンセリングルームをご紹介しております。
※当院ではWISC-Ⅳ及びWAIS-Ⅳは実施しておりません。
自宅でできる保険診療の簡易睡眠検査と本格的な睡眠検査の実施・結果説明が可能です。
児童精神科で診る主な疾患
児童精神科では、以下のような疾患を対象としています。
- 広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 不眠症
- 適応障害・不登校
- うつ病
- パニック障害
- 強迫性障害
- 社会不安障害・場面選択緘黙
- 心身症
- 分離不安障害
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)
色々な定義がありますが、主として特定の事柄への強いこだわりがある、対人コミュニケーションに障害があり、友人関係や学校の先生方との交流に支障が生じるものといえます。
診断はいわゆる医師診察で完結するものでなく、ご家族にこれまでの成育歴をお聞きしたり、学校での様子を先生方に教えてもらったり、知的能力や性格特性などの評価を含めた心理検査を複数組み合わせて総合的に判断する必要があります。
仮に発達障害の可能性があっても、成長と共に変化することもあり、診断そのものよりもご本人の特性に合った環境作りを医療の側面からサポートすることが重要と考えます。
治療としては必要に応じて精神保健福祉手帳を含めた診断書による医療的評価や支援を検討したり、怒りっぽさ(易怒性といいます)を軽減するお薬を使うこともあります。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
大きく分けて、多動性(動き回ってしまう)、衝動性(危ない行動をしてしまう)、不注意(注意・集中を維持できない)などが目立つもので、その場に合った行動をすることが難しく、結果的に学習や友人関係に支障をきたすものです。
代表的な症状としては、「買い物中にすぐいなくなり迷子になる」「授業中にじっとしていられず動き回ってしまう」「忘れ物が多すぎる」などです。
治療は注意欠陥多動性障害に適応のあるお薬を使ったり、本人が集中しやすい環境作りを目指すことです。多動や不注意の結果、周りから怒られたり指導されたりすることが続くことで本人の自己評価が下がり、生活しにくく自分を否定する原因となります。
お薬についてはそれぞれの薬剤ごとに長所・短所がありますので、ご相談ください。
不眠症
眠れないという自覚症状にも、寝つきが悪い(入眠障害)、途中で目が覚める(中途覚醒)、朝早くに目が覚めて眠れない(早朝覚醒)という3つの不眠症に大きく分かれます。また、近年ではスマホやネット環境の発展や夜勤主体の職業の方では睡眠覚醒のリズムを崩される場合も多くみられます。
不眠症ではお薬に頼らない生活指導(一般に睡眠指導)と睡眠を調整する薬剤による薬物治療があります。大きな悩みを抱えられている方の場合には心理療法が根本治療にもなり得ます。
お子さんの場合、保健師による保健指導を中心にした生活サポートも診察の場で相談頂けます。
薬物治療については患者さんのお薬に対する不安や希望を尊重しつつ、効果と副作用について説明させて頂いた上で、日常生活に必要なお薬を処方します。(いわゆる睡眠薬にも色々な種類がありますので、外来でご相談ください)
適応障害・不登校
ご本人が所属されている学校や家庭環境などで明らかなストレスの原因があり、そのために精神的な症状や身体的な不調をきたすものです。
ストレスが続くと、うつ病の症状や頭痛や腹部痛、不眠やパニック発作などを起こすことがあります。
適応障害の治療では、可能な限りご本人に負担となっている環境要因を軽減し、周囲にサポートを求めることが重要と考えます。
うつ病や不眠症などを合併した場合は、その治療を優先することもあります。
お子さんの場合は、主に学校か家庭かで心身の不調をきたすことが多く、親御さんや学校の先生方と必要に応じて相談させて頂きます。
うつ病
14日以上連続して気分が落ち込んでしまう、だるくて気力が出ない、今まで楽しめていたことに興味や喜びを見いだせないなどの精神症状が中心です。
人によっては不眠症や食欲低下、パニック発作、頭痛や過敏性腸症候群などの身体症状を併発することもあります。
うつ病の治療では、心身をゆっくり休めることと、ストレス因から離れること、栄養をしっかり摂ることが必要です。それでも改善が乏しい場合には睡眠を改善するお薬も検討されます。
いわゆる抗うつ薬に関しては未成年者だと日本では適応外となる薬剤も多く、個別に親御さんとご本人の同意が必要になります。
認知行動療法についてはある程度の年齢であることが必要になるかと思います。
パニック障害
突然に起こる呼吸困難感、胸部痛や激しい動悸、めまいや意識を失いそうになる感覚といったパニック発作を中心とした症状を起こします。パニック発作はご本人にとって非常に辛いもので、「同じ発作がまた起こったらどうしよう」という予期不安の感覚を強く抱きます。
そのため、外出ができなくなったり、仕事や学校に行けない、公共交通機関に乗れないなど社会的な問題を起こしてしまいます。
市販の栄養ドリンク剤や風邪薬、漢方薬の一部にはカフェインや麻黄という成分を多く含むものがありますので、ご注意ください。
治療薬に関しては未成年者だと国内で適応外となる薬剤も多く、個別に親御さんとご本人の同意が必要になります。
認知行動療法についてはある程度の年齢であることが必要になるかと思います。
強迫性障害
代表的な症状としては、自分が汚れてしまうという汚染恐怖から、人が触ったものに触れられなくなったり、電車のつり革やドアノブに触れないことから社会生活に支障をきたす場合があります。
また鍵をきちんと閉めたか、ガス栓を閉めたか、などの確認行為を繰り返してしまう症状も多くみられます。 人によってはトイレや入浴の際に、いつも同じ順番で行動しないと落ち着かないという順序強迫という症状にお困りの方もおられます。
このような症状のために、日常生活に影響がある場合に治療対象となります。
治療薬に関しては未成年者だと国内で適応外となる薬剤も多く、個別に親御さんとご本人の同意が必要になります。
強迫症状による反復行動の頻度を抑えていく行動療法的なアプローチも検討されます。
社会不安障害・場面選択緘黙
主として、人前に立つ場面や見知らぬ相手からの電話に出たり、注目や視線を浴びる場面で強い緊張感や不安感を覚え、全身の振るえや多量な発汗、赤面をきたすものです。その結果、人と関わる場面を避けるようになってしまい、学校生活や社会生活に支障をきたします。
場面選択緘黙では、特定の場面だと言葉が出なくなるもので、例えば「家庭だと普通に話すのに教室では全くしゃべらない」などがあります。この場合、言葉の発達に問題がないかなど多面的な評価も必要になります。
治療薬については未成年者だと日本では適応外となる薬剤も多く、個別に親御さんとご本人の同意が必要になります。
心身症
こころと身体のバランスが崩れた結果として起こる不調を総称して心身症と記載します。
当クリニックでは、各専門の内科などで明らかな身体の病気が否定された場合に心身症の可能性を検討します。
主として過敏性腸症候群や慢性片頭痛に対する薬物治療や予防的治療を相談致します。
いずれもご本人が服用できれば漢方薬での対応も相談可能です。
